2020年11月2日 創作能(日米文化交流-温故創新-プロジェクト)にて、 「五月花」「黒船」を公演しました。 今回の公演には、米国総領事のリチャード・メイ・ジュニア氏もお越しくださり、 以下のような感想をいただきました。
皆さん、今晩は。 大阪・神戸米国総領事館のリチャード・メイです。 駐大阪・神戸米国総領事館を代表して、この美しい、アートライブシアター、ことALTIホールで今夜上演される、記憶に残る能楽「メイフラワー号」と「黒船」のプロデューサーにお祝いの言葉を贈りたいと思います。 コロナ禍が強いる、多くの困難にもかかわらず、プロジェクトに関係するすべての人が、今日のためにどれほど懸命に働いたか、想いを馳せております。 今年、2020年は、イギリスからの厳しい航海を経て、1620年11月にメイフラワー号がマサチューセッツに到着してから400周年を迎えます。 能楽の新作「メイフラワー号」は、アメリカの初期の歴史に基づいており、2014年にロサンゼルスで初めて上演されました。この公演は高く評価され、市長から名誉市民賞を受賞しました。 もう1つの劇「黒船」は今夜のために作成され、初めて上演されます。この劇では、ペリー提督の霊が現れ、日米の友情を継続させたいと願います。 誰もが知っていることですが、ペリー提督は216年の鎖国の後、1854年の日米和親条約をもって日本を開くきっかけとなりました。マシュー・ペリー提督は「蒸気海軍の父」としても知られています。 新作「黒船」は、アメリカと日本の運命的な出会い、そして両国間の友情と交流の重要性について考える瞬間を与えてくれます。 文化庁、京都府A L T Iホールの役員や職員、そして今夜の公演に携わった皆様に心より感謝申し上げます。 京都には、アメリカとの友情の長い歴史があります。 昨年、京都市はボストンとの姉妹都市関係60周年を迎え、今年は京都府がオクラホマ州との姉妹都市関係35周年を迎えました。 現在、新型コロナウイルスの流行により、人々がお互いに、行き来したり訪問したりすることが困難になっていますが、近い将来、両国が再び活発な文化的、および学術的交流を行うことを期待しています。 アメリカを訪れて、その文化や社会を知り、何よりもアメリカ人との出会いを楽しんでください。 それでは、アメリカと日本の間の新旧のパートナーシップについて考えながら、日本の伝統芸術である能楽を堪能いたしましょう。 どうもありがとうございました。
米国総領事 リチャード・メイ・ジュニア